第69回全国ろうあ者大会inとちぎ 実行委員長 あいさつ

第69回全国ろうあ者大会inとちぎ実行委員会

実行委員長 稲川和彦

 全国の皆さんお元気ですか? コロナ禍の中、どうお過ごしでしょうか。

協会事務所に届く全国の協会からの新聞を見ますと、感染に注意しながら徐々に活動を進めている様子が心強く思います。

 さて、2021年の全国ろうあ者大会は栃木県宇都宮市で開催します。

70年の歴史を誇る大会、栃木県での開催は初めてであり、私たち実行委員会一同、重責を感じています。

 しかしながら降って湧いた様なコロナ禍。特に、マスク着用は私たちの生活を一変させました。相手の言うことが全くわからない。手話通訳者派遣の依頼を躊躇する。こんな時こそ手話の普及や、聞こえる人が聞こえない人にどう意思を伝えるかをさらに考えて行くことが当たり前な社会作りが求められるのではないでしょうか。

 その当たり前の社会作りのきっかけとなるべく、実行委員会は粛々と準備を進めています。しかし、マスク着用、迅速な検温、密集防止のための間隔を保つなどの対策、どれをとっても未曾有の体験です。前例のない大会準備、一つ一つ工夫を試行錯誤しながら準備を進めてます。

 栃木県のろう学校も手話を禁止した時代がありました。しかし、どうしてろう者は手話をやめないのだろうか?当時のろう学校の先生は手話を研究、ろう学校と栃木県ろうあ協会が組んで、手話を改良し、学校教育に手話を導入した歴史があります。手話が輝き、誰も彼もがつながる。その意味を込めて、テーマを 

~手わすらから輝く手話へつながろう いちご王国で!~ としました。 

 栃木県はいちごの生産量が日本一です。宇都宮市は餃子のお店がいっぱいあります。日光、那須、足利市、栃木市など、自然と歴史にあふれた街を楽しみに、かっこいい、かわいいマスクをつけて、とちぎ大会においでください。